京都市中京区麩屋町通・御所南 器と切子ガラスのお店「結」
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練り上げていくときの、土との一体感を大切に

形もできるだけシンプルに――。
その時その場で全く違った雰囲気になる器を目指しています。
料理を盛ったら 美味しそうに見え、時と 場所を得て、
様々な表情をみせてくれる器であってほしいのです。

いい器は、たとえ何も盛っていない空の時でも、
「場」を創る力があるものだと思っています。


もちろん、使い心地にもこだわりがあります。
実際に使ってみて、取っ手があった方が使いやすいと思ったら、
取っ手を付けるなど、使いやすさから形を変えていくことに
ためらいはありません。
常に使うときを意識していたいと思います。
だから、重くないこと。丈夫なことは、僕の器の大切な要素です。

器作りは、単純な作業の積み重ねです。

粘土を床の上に100kgの粘土を並べる。
色や荒さの違う土を積み上げていく。
踏み、拡げていくとやがて大きな土の花ができあがる。
土ってきれいだなぁ・・・・・・といつも思う。

粘土の端をめくり、ロール状に巻き上げる。
その圧倒的な存在感にいつも感動する。
土を踏みながら、拡げながらいつも思う。

古代の、焼き物を作っている人達に、
今、自分は、つながっていると。
息を上げながら思う。
この生きた感覚を 形に転化したいと・・・・・・。

練り上げていく時の土との一体感を大切にしたくて、
独立してからは、轆轤を蹴轆轤にしました。
轆轤の上に土をのせ、蹴り、廻していく。

体を動かすことで 土が形になっていく。
この単純明快な作業を
かけがいのない大切な時間だと思っています。


用を満たし、さりげない存在感にこだわりたい

僕のうつわは、
暮らしのなかで使われるものが多い。
日々のものだから、そこに静かにあって、
あまり自己主張をしない。
それでいていつも視界のはずれにあってほしい、
そんな存在感へのこだわりがあって、結局、
白と黒を基調としたものが多くなりました。

Yagihashi Noboru

八木橋 昇

1961年 栃木県に生まれる
1986年 多摩美術大学絵画科卒業
栃木県小砂の窯元にて修業
一方、蹴轆轤、土踏みを独学
1989年 滋賀県信楽の窯元にて修業
1992年 独立
現在、信楽にて作陶を続ける

平成14年度全国伝統的工芸品公募展
日本商工会議所会頭賞 受賞
日本伝統工芸近畿展 入選
信楽陶芸展 入選

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八木橋昇HPより一部抜粋

僕の手の中で生まれたうつわが、やがて
使う方の暮らしに迎えられ、
静かに時を重ねていく――。

創る時の充実と、使っていただく幸せを
いつも感じていたいと思っています。