京都市中京区麩屋町通・御所南 器と切子ガラスのお店「結」

――国内外で個展を多くされていますが?

作家になってから、メディアに取り上げてもらうことと、海外で個展をすることを目標にしました。多くの人に見てもらいたいと思ったからです。

さまざまな巡り合わせがあり、作家になって3年で雑誌への掲載と、ウィーンで個展ができました。

 夢が叶うという字は、口に十と書きますが、したいことや気になることがあれば、口に出して色々な人に声をかけています。そうすると不思議と雑誌社の人を紹介していただいたり、ギャラリーの展覧会のお誘いなどがきます。10人に言えば1人くらいは覚えておいてくれていて、叶っているのかも。

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Matsumoto Tomoyuki


松本 知之 
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1981年 兵庫県生まれ
学生時代に陶芸と出会い、
その後会社員をしながらも独学で陶芸を続ける

2010年 7年間勤めた会社を退職。京都に工房を構える
2013年 ウィーンの企画展に出品
現在、京都・東京を中心に個展を開催

好きなことをしている人にはかなわない!
29歳で会社員から陶芸家へ

――陶芸をはじめたのは、いつですか?

大学3年生のときに長く楽しめる趣味を探していて、陶芸に出会いました。

2年間陶芸教室に通い、一通りの手順を教えてもらいました。その当時は、あくまでも陶芸は趣味だと思っていたので、大学卒業後は、製薬会社に就職。陶芸はずっと趣味で続けたいと思い、初ボーナスで電気釜とろくろを購入しました。その後は、教室に通わず、独学で7年間陶芸を楽しみました。 

その頃は、ギャラリーに展示してもらうなど積極的に多くの人に見てもらうようにしていました。その時は、ただ作陶が楽しくて、未完成だと言われても、楽しんで作っているのを見てもらいたいと思っていました。

企画・取材・原稿・撮影:アドバンスクリエイト株式会社
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夢を叶えるために、まずは口に出して言ってみる

――作品づくりのモットーを教えてください

形や色がシンプルでもオリジナリティのある器、どこにでもありそうで、ないものを作りたいと思っています。毎日使ってもらいたいので、使ってもらうときのイメージが浮かびやすい器作りをしています。

 たくさんの人が、毎日服や靴を選ぶように、気分や料理に合わせて器を選んだら、生活が豊かになると思っています。そのお手伝いがしたいですね。

器を作り続け、豊かな暮らしのお手伝いをしたい

――作家に転身されて、心がけていることは

好きなことを嫌いにならない努力をしている、ということでしょうか。嫌になりそうなときは、無理やり休憩して、気分転換をしています。

 今まで関わった方に叱咤激励され、その度に人に恵まれていると感じます。いい器を作り続けて恩返しをしたいと思っているので、いつまでも好きな陶芸を続けていきたいです。

――作家になったきっかけは?

20代で何かを始めたい、やりたいことであれば失敗しても後悔しないはずと思っていました。それでも、陶芸作家になることは2〜3年迷いました。

 小さなギャラリーを見てまわるのが好きで、そこで出会った作家さんが、好きなことをしてイキイキしているのを見て、好きなことをやっている人にはかなわないな、と思いました。それに、その作家さんが売れっ子になっていくのを間近で見て、夢物語ではなく、自分も作家になるイメージができてきました。

 29歳で退職し、大学時代を過ごした京都で、ものづくり(陶芸)をしようと2011年に一軒家を借りて、自宅兼工房をオープンしました。



7年間の会社勤めから一転、趣味だった陶芸を仕事にされた松本さん。好きなことをとことんやろうと、作家3年目にして国内外で多くの個展を開催されています。夢を実現していく秘訣やこれからの目標を聞かせていただきました。

――今後やってみたいことは?

写真や手芸など、違うジャンルの人とのコラボ展示をしたり、器屋以外で展示してみたいです。駅やビルのスペースなど、器に興味がある人もない人も、多くの人が行き交ってるところに置くことで、目をとめてもらい日々の生活が少しでも楽しく感じてもらえたらいいと思っています。